百舌鳥・古市古墳群‐古代日本の墳墓群‐-4
はざみ山古墳


古市古墳群を形成する古墳のひとつで、形状は前方後円墳です。
墳丘の長さは103mで前方部は東を向いており、1重の濠に囲まれ、後円部の濠は埋め立てられていあすかじだます。
画像ではざみ山古墳の南に位置するのは墳丘長154mの野中宮山古墳です。
両古墳の周囲には【はざみ山遺跡】と呼ばれる、飛鳥時代~室町時代にかけての遺跡が広がり、大規模な集落であったことが確認されています。
峯ヶ塚古墳(みねがづかこふん)

大阪府羽曳野市の峰塚後円内にある前方後円墳です。
墳丘は長さ96m、前方部の幅74.4m、高さ10.5m、後円部の直径56m、高さ9mです。
発掘調査によって、武器や武具、馬具、装身具、玉 等が大量に見つかり、さらに成人男性の骨や歯も見つかりました。
また、発掘調査によって峯ヶ塚古墳は二重濠を持つことが判明しました。
同時期に造られた古墳は縮小傾向にある中、二重濠を持つ峯ヶ塚古墳は大王級の権力を持つ人物が埋葬されたと考えられています。
鍋塚古墳

大阪府藤井寺市沢田にある、仲姫命陵古墳の後円部に近接して築造された、一辺150m、高さ7mの方墳です。
類似の埴輪が出土していることから、仲姫命陵古墳との関係がうかがえます。
鉢塚古墳


仲哀天皇陵古墳(岡ミサンザイ古墳)の陪塚と考えられています。
形状は前方後円墳。墳丘長は60mです。
八島塚古墳、中山塚古墳、助太山古墳(三ツ塚古墳)

大阪府藤井寺市道明寺にある東西に3基並んだ方墳で、3基合わせて三ツ塚古墳と総称されています。
このうち中山塚古墳、八島塚古墳は仲姫命陵古墳の陪塚とされています。
規模は中山塚古墳と八島塚古墳が一辺50m、助太山古墳は一辺35mです。
野中古墳

大阪府藤井寺市野中3丁目にある一辺37m、高さ4mの方墳です。
墓山古墳の陪塚と推定されています。
大量の鉄製品、須恵質土器、武器・武具が出土しており、その副葬形態など中期古墳の研究の上で欠くことのできない古墳です。
その他、構成古墳
浄元寺山古墳

西馬塚古墳

青山古墳
東山古墳
栗塚古墳
東馬塚古墳
世界遺産登録
百舌鳥・古市古墳群‐古代日本の墳墓群‐ は
(iii)現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
(iv)歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
上記の基準を満たしているとして、2019年にユネスコ世界遺産へと登録されました。
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