富士山―信仰の対象と芸術の源泉-3
山中湖

面積6.57㎢の富士五湖で最大の面積を持つ淡水湖です。
湖面の標高は富士五湖の中で最も高く、水深は富士五湖の中で最も浅い湖です。
形が牛ににていることから、別名【臥牛湖(がぎゅうこ・寝ている牛の湖 の意)】とも呼ばれています。
河口湖

富士五湖の一つで、富士山の北麓に位置する相模川水系の湖です。
富士五湖の中で最も長い湖岸線を持ち、最も低い標高地点にあります。面積は富士五湖では2番目の大きさで、最大水深は14.6mです。
湖の中央には【鵜の島】と呼ばれる小さな島があり、弁財天が祀られています。
また、河口湖畔には弥生時代の遺跡が散在しており、鵜の島にも縄文時代早期~弥生時代の石器や土器が出土する遺跡があります。
忍野八海<おしのはっかい>(出口池)
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忍野八海とは、富士山の伏流水および杓子山から石割山にかけての山麓からの伏流水を水源とする8か所の湧水群を言います。
かつて忍野村域にあった忍野湖が干上がって盆地になり、富士山や近くの火山山麓の伏流水を水源とする湧水の出口が池として残ったのが忍野八海です。
八海という呼び名は富士講(江戸時代に成立した民衆信仰)の人々が行った八海巡りからきており、8を尊ぶ仏教的思想からきています。
古くから富士修験の霊場とされており、1,843年に、1番・出口池~8番・菖蒲池までの巡察路が整備されました。
【出口池】は忍野八海最大の池であり、1番離れた位置にあり、訪れる観光客も少なく静かな池です。
池を見下ろす林の中には出口稲荷大明神が建っています。
一番霊場であり、守護神は八大龍王の難陀竜王(なんだりゅうおう)です。
忍野八海(お釜池)
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八海の中で最も小さな池です。釜に熱湯が沸騰するような湧水の様子からこの名がつけられました。
二番霊場で、守護神は跋難陀竜王(ばつなんだりゅうおう)です。
忍野八海(底抜池)<そこなしいけ>
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忍野八海で唯一の個人所有の池で、榛の木林資料館の最奥にあります。
お釜池と地底の水脈で繋がっているといわれています。
三番霊場で、守護神は娑迦羅竜王(しゃからりゅうおう)です。
忍野八海(銚子池)
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間欠的な湧水です。長柄の銚子(棒状の持ち手がついたお酒を注ぐための酒器)に似ていることが名前の由来です。
四番霊場で、守護神は和脩吉竜王(わしゅきちりゅうおう)です。
忍野八海(湧池)
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八海で最も湧水量が多く透明度が高い池です。
珪藻土層でなる水中洞窟を持ち、潜水調査により池の底から最奥部まで約55mあることが確認されました。
景観もよく、飲用水としても利用されています。
五番霊場で、守護神は徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)です。
忍野八海(濁池)
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湧池に隣接し、池の水は横を流れる阿原川に合流しています。
湧水は池底から少しだけ湧き出ており。井戸水を水源とする中池からの水が流れ込んでいます。
六番霊場で、守護神は阿那婆達多竜王(あなばたつだりゅうおう)です。
忍野八海(鏡池)
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名前の由来は逆さ富士が映ることからです。古くは鰶池(このしろいけ)と呼ばれていました。
七番霊場で、守護神は麻那斯竜王(まなしりゅうおう)です。
忍野八海(菖蒲池)
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沼状の池で、周囲には菖蒲が生い茂ることが名前の由来です。
八番霊場で、守護神は優鉢羅竜王(うはつらりゅうおう)です。
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