5:古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)

仁和寺

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皇室との縁が深く、出家後の宇多法皇(第59代天皇 867年ー931年)が住まわれていたことから、住んおわしたことから、「御室御所」(おむろごしょ)と称されました。

明治維新以降、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったことから「旧御室御所」と称するようになりました。

桜の名所として名高く、春の桜、秋の紅葉の時期には多くの参拝客で賑わいます。

宇多法皇を祖とする華道「御室流」の家元でもあります。

平等院

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鳳凰堂で広く世界に知られる、京都府宇治市の単立(包括的宗教団体に属さない寺院、神社 等)の寺院です。

宇治は源氏物語の宇治十帖の舞台であり、貴族の別荘が営まれていました。

光源氏のモデルともいわれる嵯峨源氏の左大臣、源融が営んだ別荘が、陽成天皇、宇多天皇へと渡り、

朱雀天皇の宇治院となった後、宇多天皇の孫、源重信を経て、藤原道長の別荘【宇治殿】となったものが、道長の子藤原頼通の手によって寺院へと改められ、平等院と名付けられました。

宇治上神社

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起源は明らかとなっていません。隣接する宇治神社とは対をなし、二社一体です。

宇治上神社の境内は『山城国風土記』に見える菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」の旧跡であると伝え、両社旧称の「離宮明神」もそれに因むといわれています。

2004年、奈良文化財研究所や宇治市などによる年輪年代測定調査が行われ、本殿は1060年頃のものとされ現存最古の神社建築であることが裏付けられています。

高山寺

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奈良時代の創建と伝えられていますが、実質的な開基は鎌倉時代の僧「明恵」です。

もともと同地にあった神護寺の子寺が荒廃した跡に神護寺の文覚の弟子であった明恵が入り寺としました。

有名な「鳥獣人物戯画」をはじめ、多くの絵画、典籍、文書といった文化財を伝えている寺院です。

西芳寺

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「苔寺」の通称で知られており、庭園は約120種の苔に覆われています。

伝承では、飛鳥時代にはこの場所に聖徳太子の別荘があり阿弥陀如来像が祀られていたといいます。

奈良時代に至り、聖武天皇の勅願を得た行基が天平3年(731年)に別荘から寺へと改めたと伝えられています。

当初は「西方寺」と称しており、阿弥陀如来を本尊としていました。

室町時代になると作庭の名手でもあった夢窓疎石が招かれて臨済宗へと改宗され

寺の名前も西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来に因んだ「西方寺」から、禅宗(臨済宗は禅宗のひとつ)の初祖である達磨大師に関する「祖師西来」「五葉聯」という句に由来する「西芳寺」へと改められました。

日本の世界遺産⑤-3へ続く


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