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4:白神山地

画像引用元:青森県観光情報サイト

青森県から秋田県に跨がる山地帯。

日本列島がユーラシア大陸と地続きだった約9000万年前の花崗岩を基盤としており

その後、海底下にあった2000万年から1200万年前の海底火山の活動があった際の堆積岩(凝灰岩、泥岩、砂岩)や貫入岩類(流紋岩、石英閃緑岩等)で大部分が構成されています。

全体の面積は約13万ha。そのうちの約1万7千ha (169.7km2) がユネスコ世界遺産に登録されています。

保護

白神山地の世界遺産に登録された地域は、中央部の核心地域と、周辺の緩衝地域に分かれ、

これらの地域は世界遺産登録時より開発を行わず、現状のまま保護されることになっています。

また、世界遺産登録地域は禁猟区に指定され、漁業協同組合と森林管理局長の許可なく猟はできません。

なお、漁業協同組合によって通年禁漁とされています。

自然保護のために核心地域への立ち入りを全面禁止にするべきかどうか議論になっており、長年そこで猟を行ってきたマタギ文化が失われるとして批判もあります。

ブナ林

画像引用元:青森県観光情報サイト
画像引用元:青森県観光情報サイト

白神山地には広大で連続した原生に近いブナ林が存在しており、世界最大級の面積を誇っています。

白神山地のブナ林が形成されたのは約1万年前の最終氷期の終わりから2000年後。約8000年前頃とされています。

このブナ林は北極地第三紀植物群(※古第三紀~新第三紀初期にかけて、アイスランド・グリーンランド・アラスカ・カナダ・シベリア・サハリンにかけて分布した植物群の総称)の原型をほぼ保っていると考えられています。

白神山地のブナ林は世界でも類を見ない規模であり、森林生態系は形成された約8000年前から純度の高い状態で進化していると言われています。

※第三紀は地質時代区分のひとつ。6430万年前~260万年前

十二湖

青池 画像引用元:青森県観光情報サイト

沸壷の池 画像引用元:青森県観光情報サイト

十二湖とは、白神山地の広大なブナの森に存在する33の湖沼が崩山の8合目の「大崩から見ると12に見える」ことに由来する呼び名といわれています。

近隣に密集するブナ林の水分含有量が多いため、自然の造った水桶のようであり、しかも自然の浄化装置を持つと表現できるほど水質が良い水が、各所で湧きだしています。

海抜約250m付近の台地に点在する湖の総数は約30で、これら約30の湖は以下の通りです。

1:青池(あおいけ)

2:鶏頭場の池(けとばのいけ)

3:がま池(がまいけ)

4:沸壷の池(わきつぼのいけ)

5:落口の池(おちくちのいけ)

6:中の池(なかのいけ)

7:越口の池(こしぐちのいけ)

8:王池(おういけ)

8-1:東湖盆(ひがしこぼん)

8-2:西湖盆(にしこぼん)

9:二ツ目の池(ふたつめのいけ)

10:八景の池(はっけいのいけ)

11:仲道の池(なかみちのいけ)

12:八光の池(はっこうのいけ)

13:日暮の池(ひぐらしのいけ)

14:小夜の池(さよのいけ)

15:影坂の池(かげさかのいけ)

16:長池(ながいけ)

17:四五郎の池(しごろうのいけ)

18:子宝の池(こだからのいけ)

19:埋釜の池(いかりがまのいけ)

20:道芝の池(みちしばのいけ)

21:石穀の池(いしこくのいけ)

22:萱原の池(かやはらのいけ)

23:金山の池(かなやまのいけ)

24:糸畑の池(いとばたけのいけ)

25:三蔵の池(さんぞうのいけ)

26:牛蒡の池(ごぼうのいけ)

27:千鳥の池(ちどりのいけ)

28:面子坂の池(めんこざかのいけ)

29:濁池(にごりいけ)

30:大池(おおいけ)

30-1:東湖盆(ひがしこぼん)

30-2:西湖盆(にしこぼん)

31:破池(やぶれいけ)

世界遺産登録

(ix)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

上記の基準を満たしているとして、法隆寺、姫路城、屋久島と共に日本第一陣として

1993年にユネスコ世界遺産へ登録されました。


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