2024年に新規登録された世界遺産④

4:プー・プラ・バット ドヴァラヴァティー時代の伝統の証(プー・プラ・バット歴史公園)

プー・プラ・バットは、タイのウドーンターニー県バーンプエ郡にある歴史公園です。

プー(山)プラ(聖なる)バット(足跡)という名が表す通り

丘の上に築かれていて、ブッダの足跡を祀り祭事を行った場所でした。

9-11世紀にかけては、仏教の聖地であり、

先史時代の壁画や、岩に掘られた仏像などがあります。

ホルナンウサ

画像引用元:Wikipedia commons 著作者:Theppitak Karoonboonyanan

ホルナンウサは、神社が建てられた数多くの岩石層のうちの 1 つです。

プー・プラ・バット歴史公園内には、このような奇石層がいくつも存在します。

これらの奇妙な石層は1500万年に起こった海底浸食によるものと考えられています。

タム・コン:先史時代の壁画

画像引用元:Wikipedia commons 著作者:Guido Johannes Joerg (Endimione)

先史時代の壁画は、岩が自然のシェルターになっている場所でよく見られます。

タム・ウアとタム・コンと呼ばれる岩層の前者には牛が描かれ

後者には人物が描かれています。

公園の壁画は6,000年前のものだと考えられています。

プー・プラ・バットの神社

画像引用元:Wikipedia commons 著作者:Guido Johannes Joerg (Endimione)

先述したように、公園内には神社が建てられた奇石層がいくつも存在しており

初期のものは、7~10世紀のドヴァラヴァティ時代のものです。

神社にはヒンドゥー教と仏教の影響が見られます

公園内で最も重要な寺院は

ワット・プラ・プッタバート・ブア・ボックで、

チャン・クメール様式の仏塔が、砂岩の仏像の足跡を納めた部屋を覆っています。

世界遺産登録

  • 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある「文化的伝統又は文明の存在」を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
  • あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態、若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)

上記の基準を満たし、2024年にユネスコ世界遺産に登録されました。


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