4:プー・プラ・バット ドヴァラヴァティー時代の伝統の証(プー・プラ・バット歴史公園)
プー・プラ・バットは、タイのウドーンターニー県バーンプエ郡にある歴史公園です。
プー(山)プラ(聖なる)バット(足跡)という名が表す通り
丘の上に築かれていて、ブッダの足跡を祀り祭事を行った場所でした。
9-11世紀にかけては、仏教の聖地であり、
先史時代の壁画や、岩に掘られた仏像などがあります。
ホルナンウサ

ホルナンウサは、神社が建てられた数多くの岩石層のうちの 1 つです。
プー・プラ・バット歴史公園内には、このような奇石層がいくつも存在します。
これらの奇妙な石層は1500万年に起こった海底浸食によるものと考えられています。
タム・コン:先史時代の壁画

先史時代の壁画は、岩が自然のシェルターになっている場所でよく見られます。
タム・ウアとタム・コンと呼ばれる岩層の前者には牛が描かれ
後者には人物が描かれています。
公園の壁画は6,000年前のものだと考えられています。
プー・プラ・バットの神社

先述したように、公園内には神社が建てられた奇石層がいくつも存在しており
初期のものは、7~10世紀のドヴァラヴァティ時代のものです。
神社にはヒンドゥー教と仏教の影響が見られます
公園内で最も重要な寺院は
ワット・プラ・プッタバート・ブア・ボックで、
チャン・クメール様式の仏塔が、砂岩の仏像の足跡を納めた部屋を覆っています。
世界遺産登録
- 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある「文化的伝統又は文明の存在」を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
- あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態、若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)
上記の基準を満たし、2024年にユネスコ世界遺産に登録されました。
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