3:ニア国立公園の洞窟群の考古遺跡
ニア洞窟

マレーシアのサラワク州ミリ省にある、石灰岩の洞窟です。
周辺は、ニア国立公園として1974年に国立公園に指定されていて、
その広さは31.4平方キロメートルに及びます。
ニア洞窟は、ミリの町より南南西に65kmに位置し、その中心はニア大洞窟です。
東南アジアで最古の人類の活動の痕跡が残っている、考古学的に重要な遺跡でもあります。
更新世の石器、前史時代の斧、陶器、装身具、船、敷物
鉄器時代の鉄器や陶器、ガラスのビーズ等が見つかっていますが
最も有名な発掘物は38,000年前の人骨です。
ペインテッド洞窟

大洞窟から南東に150mほど離れた、ペインテッド・ケイブ(ペインテッド洞窟)には
1200年前に描かれた128の洞窟壁画が残っています。更に木製の棺も残っています。
小さな洞窟ですが、その考古学的価値は非常に高く重要な遺跡です。
世界遺産登
ニア国立公園の洞窟群の考古遺跡 は
【現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠】
【ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例】
という基準を満たし
2024年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。
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